短期間で効率よくお金を稼ぎたい!そんな時に候補に挙がるバイトと言えば、引越しのバイトです。引越しのバイトは時給が高く、わずか10日程度働くだけで、普通のバイトの1か月分近く稼げてしまいます。
でもその分、色々な面で大変なことが多く、考えなしに気軽に働いていしまうのはおすすめできません。
ここでは引越しバイトの仕事内容や給料などについて詳しく解説します。働き始める前に、引越しのバイトについてきちんと知っておきましょう。
- 【目次】引越しバイトの給与と仕事内容まとめ
引越し業者のアルバイト内容
まずは引越し業者の仕事内容について見ていきましょう。引越しのバイトは引越し作業を行うということは予測ができますが、詳しい業務内容や労働時間、給料など、詳しく知っておくことも大切です。
給料と仕事内容
まず一番肝心の給料と仕事内容についてです。これを知っておかなければ、働き出した時に後悔してしまう恐れがあるのでしっかりチェックしていきましょう。
引越しバイトの給料
基本的に、引越しのバイトの給料は日給制です。1件1件の引越しによってかかる時間が違ってくるので、時給で計算することが難しく、日給制となっています。
平均的な給与額は、日給10,000円~15,000円程度。勤務経験が長くなったり、ドライバーもこなすことができれば日給20,000円程度にまで上がります。一般的なバイトと比較すると、2倍近くなので手っ取り早く稼ぐことができます。
ちなみに、アート引越しセンターのバイトがもらえる給料は時給制で1,000円、就業時間外の残業だと時給1,250円です。サカイ引越しセンターのバイトは、実働8時間で日給1万円です。
繁忙期になると、特別手当が出たり時給が少しアップしたりとさらに稼げます。同じ引越し業者でも地域によって給与が違ってくるので、応募する際にしっかりとチェックしておきましょう。
勤務時間
勤務時間は基本的に9時から18時とされていますが、引越し内容によって大きく変動してしまうので、早出や残業は日常的にあります。早出手当や残業手当を出してもらえる会社と出してもらえない会社があるので、事前に確認しておくことも大切です。
引越し作業がスムーズに進むと、規定の時間よりも早く終わることもしばしばありますが、ほとんどの業者で日給が保証されているので安心です。ただし、早く終わる日よりも残業がある日の方が圧倒的に多い業界という事は頭に入れておきましょう。
仕事内容
引越しのバイトの仕事内容は、引越し作業ということは誰でもわかりますが、一言で引越し作業と言っても色々あります。
- 荷物の運搬、トラックへの積み下ろし
- トラックの運転
- 荷物の梱包、開梱
- お部屋の掃除
- 家電などの配線
最近の引越し業界では、ただ荷物を運ぶだけでなく、梱包作業や掃除など色々なサービスが付加されてきています。そのため、引越し作業員が行う仕事も増えています。
ただ荷物を運ぶだけでなく、梱包や開梱、掃除などの細々とした作業があることを覚えておきましょう。また接客態度も厳しくチェックされているので、サービス業としての自覚も必要です。
引越しバイトの良いところ
続いて引越しのバイトの良いところをまとめてみました。
給料が高い
引越しのバイトの最大の魅力は、何と言っても給料が高い所です。平均で日給1万円、高ければ2万円近くまで上がるので、数日間働くだけで普通のアルバイトの1か月分が稼げてしまいます。
さらに、入社祝い金や、特別手当なども用意されている場合があるので、短期間でガッツリ稼ぎたいという人に最適です。
働き方が自由
引越しのバイトはコンスタントに毎月働くという事もできますし、春休み、夏休みなどの暇な時に短期間だけ働くという方法、暇な日ができた時だけ働く方法など、自由に働くことができます。
融通が利きやすいので他のバイトと掛け持ちもしやすく、空いた時間で有効的にお金を稼ぐことができます。
体が鍛えられる
引越しのバイトはとにかく肉体労働で、全身の筋肉を使います。そのため、知らず知らずのうちに体が鍛えられていることが多く、ダイエットに効果的。
フィットネスやトレーニングジムなどに通うことなく、自然に美しい肉体を作り上げることができます。
引越しバイトの大変なところ
引越しのバイトの悪いところも確認しておきましょう。
体力勝負
引越しのバイトは体力勝負です。重い荷物を一日中運んでいるので、腕や足が悲鳴を上げてしまうこともしばしばです。体が仕事に慣れるまでは、ひどい筋肉痛に悩まされて、連日の勤務に耐えられなくなってしまうこともあります。
体力がない人だと、一日の勤務を終えることすら難しく、途中でリタイアしたくなる場合もあるほど、とにかく体力が必要というところがデメリットです。
予定が立てにくい
引越し作業は時間通りに終わることばかりではありません。勤務時間は18時までとなっていても、実際は21時22時までかかってしまうということも少なくありません。
もちろん残業手当は支給されるのでお金は稼げますが、その日の予定は立てにくいというデメリットがあります。18時までだと思って19時からデートの予定を入れてしまえば、2時間以上も遅刻なんて事態に陥ってしまうかもしれないので要注意です。
時期によって仕事量がバラバラ
引越し業界は繁忙期と閑散期の差が激しいという特徴があります。そのため、繁忙期には毎日のようにシフトを入れることができたのに、閑散期にはなかなかシフトが入れてもらえないということも。
また、閑散期は1日1~2件の引越し作業しかないので楽だと思っていたら、繁忙期になったら1日3件もこなさなければならずに死ぬ思いをしたということもあります。
引越しバイトに向いている人
引越しのバイトに向いている人とはどのような人なのでしょうか。
- 体力に自信がある人
- 明るくてハキハキとしている人
- 大変でもガッツリ稼ぎたい人
- 短期間で稼ぎたい人
- 体を鍛えたい人
こういった特徴があれば、引越しのバイトに向いています。ぜひ挑戦してみましょう。
引越しバイトで気をつけたいトラブル
引越しバイトには気をつけたいトラブルもいくつかあります。仕事を始める前に、どんなトラブルに巻き込まれやすいのか知っておくことが大切です。
荷物の破損
最も多いトラブルは、作業時に荷物を破損してしまうというトラブルです。引越し作業では重たい荷物や持ちにくい荷物などがたくさんあるため、時には落としたりぶつけたり、破損してしまうこともあります。
そんな時に絶対してはいけないことは、破損を隠そうとすることです。破損して怒られるかもしれない、弁償させられるかもしれないなど、色々な不安がよぎるかもしれませんが、必ず正直に話すこと。
荷物には保険が付いているので、破損しても保険で弁償することができます。個人的に弁償させられるという事はないので、正直に申し出て謝罪することで大きなトラブルに発展することを防ぐことができます。
接客態度
引越しのバイトは肉体労働ですが同時にサービス業でもあります。そのため、接客態度が厳しくチェックされることも。不愛想な態度で荷物だけを黙々と運んでいるようでは、トラブルに発展してしまう恐れがあります。
重い荷物を運びながらスマイルというのはなかなか難しいですが、顧客に対しては常識のある対応を心がけて、できるだけハキハキと気持ちの良い受け答えをするようにしましょう。
近隣住民とのトラブル
引越し作業はどうしても近隣住民に迷惑をかけてしまうことがあります。荷物を運ぶ際に騒音が出てしまったり、エレベーターや階段を何度も使ったり、物件の前に停車して荷物の上げ下ろしをしたりなど、近隣住民が快く思わないこともたくさんあります。
理解ある住民ばかりとは限らないので、ちょっとしたことで文句やクレームをつけられることもあります。そんな時は無駄に口答えするのではなく、低姿勢で詫びることと、すぐに責任者に対応を任せることが大切です。
そしてできるだけクレームにならないように、騒音をできるだけ出さない、設備は住民優先にする、引越しの挨拶周りをするなどの考慮も必要です。
引越し以外で稼げる短期の仕事
引越しバイト以外でも、給料が良くて短期間で稼げる仕事は色々あります。どのような仕事やバイトがあるのか、引越しバイトと比較した特徴などを解説していきます。
それぞれ仕事内容だけでなく、給料や待遇、メリットやデメリットが違うので、色々な面で比較して、自分に合った仕事を選びましょう。
警備員
警備員も短期間でお金が稼げることで人気のバイトです。警備員と言っても色々な種類があります。工事現場での交通警備員やイベントの警備員、お店やオフィスの警備員など色々です。
それぞれの業務内容によって、仕事のキツさと給料が大きく違ってくるのが特徴です。それぞれの特徴と給与について見ていきましょう。
交通警備員
道路工事などで自動車の誘導を行う警備員です。屋外の仕事なので天候の影響を大きく受けるため警備員の中でも最も大変なジャンル。立ちっぱなし、旗を振りっぱなしなので体力も必要です。
給料は基本的に日給制で、1万円前後が相場です。夜間の警備になるともう少し高くなります。引越しバイトと比較すると、体力的には楽ですが、給料はやや安めになります。
イベントの警備員
イベント会場などで警備を行う仕事です。屋外と屋内と両方の仕事があり、屋外の場合は天候が気になりますが、屋内であれば快適に働けます。立ちっぱなしの仕事なので大変ではありますが、交通警備員よりも体力はいりません。
給料は日給制で、8,000円前後が相場です。交通警備員よりも少し休目ですが、歌手や芸能人などを間近で見ることができるという特典はあります。引越しのバイトと比較すると給料は安くなりますが、体力もいらず楽しめるという魅力があります。
お店やオフィスの警備員
お店やオフィスでの守衛の仕事です。警備室などで待機していたリ、時折見回りに出たりなどが業務内容なので、天候に左右されず快適に働くことができます。座って待機することもできるので特別体力が必要なわけでもありません。
給料は時給1,000円前後、夜勤の場合は1,300円前後程度で、日給にすると7,000円前後が相場となります。引越しのバイトと比較しても、楽に働ける分、給料は安めになってしまいます。
イベントやキャンペーンのスタッフ
イベント会場での着ぐるみスタッフや舞台設営など、イベント会場でのお仕事も、短期間で稼げるバイトの一つです。屋外での仕事が多いので、夏は暑く冬は寒いというデメリットはありますが、それほど重労働ではないので女性でも気軽にできます。
給料は時給1,000円前後、日給にすると7,000円前後が相場です。引越しのバイトに比べると給料は安くなってしまいますが、土日祝日限定の短期バイトが多いので、学生や副業としても人気です。
期間工(短期工場勤務)
期間限定で工場内作業を行う期間工は、短期間でガッツリ稼ぎたい人、とにかく貯金を増やしたい人におすすめの仕事です。非正規雇用となるので、社会保険や健康保険にも加入できることも特徴のひとつです。
期間工は基本3ヶ月か6ヶ月の更新になるため、1ヶ月だけなどの長短期で働きたいという場合は引越しバイトの方が適していますが、ある程度まとまって仕事の期間が確保できる場合は、期間工の方がもらえる金額が大きいのでおすすめです。
車の小さな部品を製造している工場もあるので、体力に自信がない人や、女性でも問題なく働けます。特に資格なども必要ないので、未経験でもたくさん稼げるというのも魅力のひとつ。
それに、期間工は寮生活になるため、家賃などの生活費はほぼかからず、寮費や光熱費が無料の工場もあり、入社祝い金で40万円ももらえる企業もあるようです。1年間で300万円の貯金ができた人もいるとか。
期間工の仕事内容については、あまり詳しく知らない人も多いと思うので、興味がある人は「みんなの期間工」というサイトで勉強してみるといいと思います。
倉庫作業(派遣)
倉庫内で梱包や検品などの軽作業を行う仕事も、短期間で高い給料がもらえます。特に派遣会社を通して働く場合は、派遣先が複数あるので自由に日時を選択することができ、空いた時間に気軽に働けるというメリットがあります。
軽作業なので体力も必要なく、倉庫内は冷暖房を完備している所が多いので、働く環境としてはとても快適です。さらに給料も時給1,200円前後と高く、引越しのバイトと同じくらいのお金が稼げます。
ただし倉庫内作業は単純作業が多いため、時間が経つのが遅い、仕事にやりがいがない、バイト同士の軋轢があるなどのデメリットがあります。
まとめ
引越しのバイトは体力的にキツイというデメリットはありますが、給与が良くて自由に働けるというところ、さらにやりがいを感じることができるという良い面があります。
短期間でお金を稼ぐことできる仕事はたくさんありますが、どの仕事を選ぶべきかは、自分の求めるものによって変わってきます。
給与を求めるのか、待遇を求めるのか、環境を求めるのか、やりがいを求めるのか。何を求めるかで自分に合った仕事を探していきましょう。