初めて引越しをする方や、あまり引越を経験したことない方は、人数によってどれくらい料金が変わるんだろうと気になりますよね。
引越しの料金は、基本的に「距離」と「荷物量」で決まります。
人数が多くなれば荷物量も多くなるため、ほぼ全ての引越し業者が「人数」を目安に料金を決めています。
そこでここでは、「人数」と「距離」の料金相場をまとめてみました。
自分の家族構成と合った項目をチェックして、どれくらいの金額で引越しできるのか相場を把握しておきましょう。
見積もり金額の相場をチェック
まずは、2人以上の引越し料金相場を紹介します。
繁忙期(引越しシーズン)と、閑散期(オフシーズン)で、料金がかなり変わるので、別々の料金相場の表を作りました。
引越し通常期の料金相場
2人 | 3人 | 4人 | 5人 | |
---|---|---|---|---|
同一市区町村内(15km以内) | 58,000円 | 72,000円 | 92,000円 | 130,000円 |
近距離(50km以内) | 65,000円 | 80,000円 | 115,000円 | 141,000円 |
中距離(100km以内) | 78,000円 | 92,000円 | 120,000円 | 180,000円 |
長距離(300km未満) | 90,000円 | 120,000円 | 160,000円 | 210,000円 |
長距離(300km以上) | 130,000円 | 170,000円 | 210,000円 | 300,000円 |
引越し繁忙期の料金相場
2人 | 3人 | 4人 | 5人 | |
---|---|---|---|---|
同一市区町村内(15km以内) | 71,000円 | 88,000円 | 110,000円 | 150,000円 |
近距離(50km以内) | 80,000円 | 100,000円 | 120,000円 | 177,000円 |
中距離(100km以内) | 95,000円 | 128,000円 | 170,000円 | 220,000円 |
長距離(300km以内) | 120,000円 | 150,000円 | 200,000円 | 260,000円 |
長距離(300km以上) | 160,000円 | 220,000円 | 260,000円 | 340,000円 |
この価格はおおよその相場になります。
荷物の量は平均的な量で算出しているので、荷物量が通常より多かったり、別途料金がかかる荷物がある場合は、この金額より高くなります。
引越し料金を左右するポイントは、人数(荷物量)と距離は基本なのですが、引越をする時期や時間帯も料金に関わってきます。
2月~4月は引越す方が多いため予約も取りづらく、表のように料金も高くなる傾向にあります。
安く引越したい場合は、閑散期(オフシーズン)に引越す予定を立てましょう。
週末や月末も料金が高くなる傾向にあるので、なるべく平日に引越すことで、料金を抑えられます。
引越しの時間帯は、午後便やフリー便が安いです。時間指定をしないかわりに料金が安くなる仕組みです。
希望した時間に来てほしいという場合は午前便などの方が確実なので、自分の状況にあった時間帯を選ぶようにしましょう。
大手業者の引越し料金は高いのか?
引越し業者を選ぶとき、まず頭に思い浮かぶのは、テレビCMなどで知っている大手引越し業者ですよね。
でも、どの業界でもそうですが、大手は広告費に莫大なお金を使っているため、地方で動いている業者より、料金が高めという印象をもってしまいます。
そこで、大手の引越し料金は高いのかを調査してみました。
サカイ引越センタ-
- 単身引越し →15,000円~3万円
- 家族引越し →5万円~8万円
アート引越センター
- 単身引越し → 2万円~4万円
- 家族引越し → 8万円~10万円
アリさんマークの引越し社
- 単身引越し → 3万円~4万円
- 家族引越し → 6万円~8万円
クロネコヤマト
- 単身引越し → 12,000円~24,000円
- 家族引越し → 8万円
ファミリー引越しセンター
- 単身引越し → 18,900円~3万円
- 家族引越し → 3万円~5万円
日通(日本通運)
- 単身引越し → 15,000円~3万円
- 家族引越し → 3万円~5万円
この価格を見る限りでは、そこまで高すぎるという印象はありませんね。
テレビCMなどで大々的に宣伝をすれば利用者が増えるので、薄利多売ということで、なるべく料金を安くしているのかもしれません。
ちなみに、これはあくまで「基本料金」であって相場ではありません。
この基本料金に、距離、荷物量、作業人数、トラックの大きさ、さらに、周辺環境などで料金が変わります。
ここでは大手の引越し業者に焦点をあてましたが、どの地域にも、動く地域を限定した中小規模の引越し業者がいます。
これらの中小規模の引越し業者は、大手に比べるとサービスや特典などが充実していないと思いますが、かなり安い料金を提供してくれたり、遠い距離の引越しにめっぽう強いなど、何かに特化した業者が多いです。
「料金を安く抑えたい」、「大手に固執していない」ということであれば、地域密着型の中小引越し業者に依頼したほうが安くなる確率が高くなります。
なので、引越し業者を選ぶ時は、単に「大手」などのブランドではなく、自分の希望しているサービスを実現してくれる業者を選ぶようにしましょう。
単身パックの相場価格はいくら?
単身パックとは、一人暮らしや、少ない荷物の方を対象にした割引パックです。
仕事で引越しをする機会が多い方や、新社会人になり一人暮らしを始めるといった方におすすめです。
2人暮らしの引越しでも、家具や家電をすべて購入するなどで、荷物量がかなり少ない場合には、単身パックを利用できることもあります。
ほぼ全てのの業者に、単身パックの割引があるのですが、業者によって荷物量の既定が違っていたり、割引される額が違います。
そこで、大手引越し業者の、単身パックの相場と内容をまとめてみました。
アリさんマークの引越社の単身パック
アリさんマークの引越社の単身パックには、「超ミニ引越しプラン」、「特ミニ引越しプラン」、「ミニ引越しプラン」の3種類があります。
以下は、ミニ引越しプランの内容です。
距離
同一区内・同一市内の5km以内
荷物量
- 段ボール20個まで
- テレビ・冷蔵庫・電子レンジ・自転車など
- 約たたみ3畳の広さに入る量。
料金
17,000円~
※超ミニ引越しプラン
クロネコヤマトの単身パック
クロネコヤマトの一人暮らし用引越しプランは、「単身引越サービス」と、「単身引越サービスminiタイプ」があります。
距離の制限はありませんが、近ければ近いほど安くなります。
荷物量
- 段ボール約15箱(350㎜×430㎜×310㎜)
- 衣装ケース3個(380㎜×740㎜×220㎜)
- 布団袋1袋
料金
11,000円~
※関東エリアで同一市内、最大3割引適用の場合
(WEB割引、平日割引、早期割引)
日通の単身パック
日通の一人暮らし用パックは、「単身パック当日便」、「単身パックS・L」、「単身パックX」、「単身パック1.5m3(リューベイ)」の、全4種類あります。
それぞれ条件が異なりますが、どれも一人暮らしの引越の特化された、割引プランになっています。
荷物量
以下が単身パックSの荷物量です。
冷蔵庫(2ドア・109リットル)、薄型テレビ(20インチ)
テレビ台(小)、電子レンジ、掃除機、カラーボックス(3段)
布団、日通ダンボールMサイズ(517mm×343mm×343mm)4個
料金
15,000円~
※WEB割引を適用した場合
アーク引越しセンターの単身パック
アーク引越センターの一人暮らし用プランは、「ミニ引越しプラン」、「ミニ引越し長距離プラン」、「荷物多め単身プラン」、「すべてお任せフルフルプラン」の、全4種類あります。
料金
30,000円~
荷物量
1R~1LDKの規模に住んでいる人を想定した荷物量。荷物が多いか少ないかでプランが変わります。
単身パックの料金相場
ファミリーと一人暮らしの引越しってかなり料金の差があるので、単身パックの料金相場表も作りました。
一人暮らしでも、荷物の量が少ない場合と多い場合があります。
それぞれ分けて表に載せてあるので参考にしてください。
荷物少ない | 荷物多い | |
---|---|---|
同一市区町村内(15km以内) | 24,000円 | 28,000円 |
近距離(50km以内) | 30,000円 | 35,000円 |
中距離(100km以内) | 37,000円 | 44,000円 |
長距離(300km以内) | 48,000円 | 58,000円 |
長距離(300km以上) | 57,000円 | 76,000円 |
この料金相場は通常期の料金ですので、2月~4月などの繁忙期は、記載している料金の1.3倍~1.5倍割増されると思って下さい。
念をおしていいますが、引越しには決まった価格はないので、この表もあくまで目安として考えてください。
繁忙期でも穴場を狙おう
単身もファミリーも、繁忙期はかなり料金が高くなってしまいますが、まれに、予約がとりやすく料金が安い日にちや時間帯などの「穴場」があります。
繁忙期は引越し業者もかきいれ時ということで、さすがに閑散期よりは安くはなりませんが、穴場に予約ができれば、少し安い見積もりで引越せると思います。
この穴場は引越し業者によって違ってくるので、数社の見積もりを一気に集められる、一括見積もりサイトを使って調べてみましょう。
日にちや時間を少しずらして見積もりを依頼すると、金額が大幅に安くなるかもしれません。
引越す候補の日が複数ある場合は、どの日が安く引越しできるか調べてみましょう。
一括見積もりサイトは本当にお得なのか?
今や、引越しでは一括見積もりサイトを使うのが当たり前になっていますが、「本当に得なのか?」、「どのくらい安くなるんだ?」と気になる方も多いと思います。
一括見積もりサイトには「最大50%割引」と書いてありますし、確かにウソのような割引額ですよね。
ですが、これは嘘でもないようです。
実際に、私が直接申し込んだ場合の見積もりと、一括見積もりサイトを利用して集めた見積もりを比べてみました。
直接連絡してもらった見積もり金額は「95,000円」。高いですね。この金額だと自力引越しが頭をよぎります。
そして、一括見積もりサイトを使って出た見積もり金額は、最も安い見積もりで、なんと49,000円。
今回は50%以上の割引まではいきませんでしたが、ほぼ40%オフ(46,000円オフ)の料金が出ました。
これだけお金がうくと、何かに使いたくなりますよね。
家電の買い替えとか、遊び代にしてもいいですし、高級ディナーに行ったとしても余っちゃいますね。
一括見積もりサイトは、入力した条件によっても料金が変わるので、条件を工夫して見積もりを出したら、50%以上の割引もいけそうです。
サイト自体の割引や特典がけっこう大きくて、その特典をもらうための条件もサイトによって違うので、条件を満たせる一括見積もりサイトを使うのが50%オフ実現のコツです。
私が利用したのは以下のサイトです。
時期による特典が一番魅力的だったのでこのサイトを使いました。55%オフを狙って一回チャレンジしてみて下さい。
引越し料金を安くするポイント
引越しの料金を安くするための最大のポイントは、一括見積もりサイトを利用することですが、ただ利用するだけでは、まだ詰めが甘いです。
ここでは更に引越し料金を安くするポイントを解説します。
絶対に即決はしない
引越しの料金を調べるには、まず見積もりをもらうことから始まります。
一括見積もりサイトでも、初めに数社からの簡易見積もりをもらいます。
その時点で、安い料金だったり、気になる引越し業者がいたら、連絡して自宅に訪問見積もりに来てもらいます。
でも、いくら一括見積もりを利用して厳選した業者でも、訪問見積もり時の即決は厳禁です。
引越し業者は、訪問見積もりで勝負を仕掛けてきます。なんとか契約をしようと、あの手この手で契約を迫ってきます。
ですが、ここで契約してはいけません。
とりあえず一回、「検討します」、「決定権が自分にないので」といって帰ってもらいましょう。
そして、担当者に帰ってもらったあとに、見積もりの再確認と、相場との再比較をします。
自分の希望している作業がしっかり入っているか、不明な項目がないか、相場より高くないかなど、しっかりと確認しましょう。
もう一度よく見積書を確認して、納得できる見積もりだったら契約しましょう。
納得いかない場合は、利用したことのない一括見積もりサイトを利用したり、違う条件でもう一度見積もりを取り寄せてみるなどして、さらに業者を絞っていきましょう。
面倒と思ってしまうかもしれませんが、やるのとやらないのでは料金にも差が出ますし、しっかり自分で判断して決めた業者と契約することでトラブルも減るはずです。
もし営業担当者に負けて即決してしまっても、引越し予定日の2日前までならキャンセルできます。
キャンセルした場合は、置いていった梱包資材を送り返す必要があるので、その返送料はこちら負担になることは覚えておきましょう。
見積書の明細を確認すること
見積書の確認すべきところはたくさんあります。
記載してあるすべての項目に目を通すべきですが、特に注意する点は3つあります。
「見積書」か「契約書」かは要確認
1つめは、それが「見積書」なのか、「契約書」なのかです。
契約書の場合、それにサインをしてしまうことで契約成立となってしまい、後日キャンセルした場合にキャンセル料をとられてしまうことがあります。
トラックの大きさや作業員数を確認
2つめの確認すべき項目は、トラックや作業人数です。
基本的に、旧居や新居の大きさや荷物量で、作業人数やトラックの大きさが決められます。
ですが、家の周辺環境によっては、駐車禁止のところで車を見張る必要がある場合、余計に一人必要になる場合があったり、見積書に書いてあったトラックの大きさで荷物が入り切らなかった場合は、当日に追加料金がかかることがあります。
見積書をしっかりと確認して、荷物量の確認や、家の周辺環境を考慮した見積書になっているか、しっかりと引越し業者に確認しておきましょう。
見積もりの小計や総額を確認
3つめの確認すべきポイントは、総額(お見積金額)です。
明らかに高い場合や、不自然な箇所があったら担当者にしっかり確認しましょう。
やってもらえると思っていた作業が見積もりに反映されていなくて、引越し当日に追加料金が発生してしまうこともあります。
この3つ以外にも、支払い方法、搬入先の住所、引越しの日程や、業者にきてもらう時間などもしっかり確認しましょう。
「~だと思っていた」、「~のサービスは付いてるはず」は、業者とのトラブルの原因です。
不明確な部分は事前に確認をして、当日に問題が起きないように進めていきましょう。
不要な荷物は事前に捨てておく
引越しの料金を大きく左右するひとつ「荷物量」。これを削減する一番の方法は、やはり捨てることです。
着なくなった洋服や、使わないタンスや衣装ケースなど、「今のところ使う予定はないけど、まだ使えるから持っていこう」という物は、おそらくほぼいらない物です。
引越しは断捨離をするいい機会でもありますし、部屋がスッキリするというおまけ付きです。
思い切って手放す選択をして、引越し料金を安くするための手助けをしてあげましょう。
捨てるのがもったいない物に関しては、売ってお金にしてしまうのも1つの手です。
引越し業者のサービスで不用品買取をしてくれるところもありますが、高く買い取ってくれるかはわからないので、自分で買取ショップに持っていく方が高い価格で売れると思います。
最近では、出張買取をしてくれるお店もあるので、引越しでリサイクルショップ等に行く時間がないという場合にとても便利です。
有名な出張買取サービスとしては「買取プレミアム」がおすすめです。
最短30分できてくれるので、わざわざ時間を作る必要がありません。
古い家電(冷蔵庫や洗濯機など)は、引越しを機に買い替えてしまうのも、引越し料金を安くする方法のひとつです。
旧居にいる段階で家電を処分(下取り)して、新しい家電を新居に運んでもらえば、送料は無料になるので、実質、引越し料金を安くすることができます。
まとめ
ここでは単身やファミリーで引越した場合の費用相場と、見積もりを安くする方法について解説しました。
引越しって形に残るものではないので、できるなら少しでも安くしたいと思いますよね。
ですが、引越す人の状況や希望するサービス、荷物量によって料金がバラバラなので、申し込む前に具体的な料金を知るのは難しいです。
荷物を減らすなど、引越し費用を下げるために自分ができることをして、一括見積もりサイトなどで複数社の見積もりを徹底的に比較することが、低料金・良サービスの業者で引越すためのコツです。
おすすめの一括見積もりサイト
不動産のポータルサイトとしてお馴染みのSUUMOでも、引越しの一括見積もりができます。
大手ポータルサイトだけあって、人気の引越し業者はほとんどカバーしています。
またSUUMOだけの特典やプランも充実していて、引越し料金が最大で50%オフになるので、色々な業者を比較したい時におすすめです。
テレビCMでも話題の引越し侍の一括見積もりサイトです。
知名度が高く、230社以上の業者が登録されいていて、キャッシュバックなどのキャンペーンも頻繁におこなっています。
少しでも多くの業者を比較したいなら引越し侍を使ってみましょう。
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歴史が長いので信頼性も高く、よりたくさんの業者をまとめて比較したい人に向いています。
提携業者数も225社と多く、大手から中小まで幅広くカバーしています。