移転、引越し祝いには胡蝶蘭!その理由と料金相場について

移転、引越し祝いには胡蝶蘭!その理由と料金相場について

仕事の取引き相手のオフィスや店舗の移転通知を受け取ったら、
「祝ご移転」や「移転御祝」として移転や引越しのお祝いを贈るのが、
取引きを円滑にするための秘訣です。

移転祝いの立て札には、
自社の会社名と贈り主の氏名が記載されますので、
宣伝にも効果的です。

今回は、移転祝いに贈られることが多い胡蝶蘭について解説します。

オフィスや店舗の移転には胡蝶蘭が鉄板!

今や移転祝いに欠かせない胡蝶蘭ですが、
なぜ選ばれるようになったのでしょうか。

それ以外の花ではいけないのか、
何か変化をつけたほうが良いのではないかなど
心配になってしまう人もいるかもしれませんね。

営業不振によりやむなく業務を縮小して、
今より地代の安い場所に引越したため、
お祝いは一切受け取りを辞退する旨の記載があったなどでない限りは、
移転祝いを贈るべきでしょう。

そういう場合に選ばれるのが胡蝶蘭です。
同じ胡蝶蘭がずらーっと並んでも構いません。
高価で立派な胡蝶蘭がいくつ並んだかが、一種のステータスにもなるからです。

引越し祝いの胡蝶蘭の種類と料金相場

一口に胡蝶蘭といっても、
その種類はさまざまなものがあります。

胡蝶蘭はラン科ファレノプシス属の多年草で、
東南アジアやオーストラリアでは自生していますが、
日本の生花店で見かけるのは、販売用に栽培されたものです。

花色も花弁が白系やピンク系、黄色や紫色のものもあり、
それぞれに中心の赤色や黄色がアクセントになりとても華やかです。

大輪の花が規則正しく整然と並ぶ姿かたちも、
ビジネスシーンでの贈り物としていかにもふさわしい感じがします。

さて、その金額ですが、胡蝶蘭の3本立てや5本立てといった仕立てや、
花の大きさや高さ、花数によりさまざまになります。

5本立てで1m程の背の高い、白色の大輪の花数が、
多く密度の高い高級なもので、一鉢50,000円が目安です。

ある程度の規模の会社の移転祝いなら、
他の会社よりも小さいものを贈ると気まずいこともあり、
会社名で贈るときは高級なものを選ぶ傾向にあるようです。

ほどほどの付き合いのある移転祝いを個人で贈るなら、
そこまで立派なものは相手も恐縮してしまいますので、
3本立てで20,000円~30,000円程度で見栄えのするものもありますし、
小ぶりのかわいらしいものなら10,000円ぐらいで購入できます。

胡蝶蘭にしておけば間違いのない6つの理由

鉢に仕立てた姿を他の花と比較すると、
やはり見た目の高級感が違います。

スタンドのさまざまな色や種類を合わせて生けた、
フラワーアレンジも華やかで良いのですが、
切り花のためなかなか日持ちしません。

お祝いですぐしおれたり枯れたりする生花は、
縁起を担ぐ意味ではあまりふさわしくないと考える人もいます。

胡蝶蘭がもっとも選ばれる意味、
胡蝶蘭を選べば間違いがないという6つの理由について紹介します。

1. 縁起の良い花言葉

オリンピックでは、表彰式で月桂冠やオリーブを輪にした冠をかぶりますが、
月桂樹の花言葉は「栄光」、オリーブは「平和」と、
ちゃんと意味のあるふさわしいものを選んでいます。

そのように植物をお祝いで贈るときは、
必ず縁起の良い花言葉のものを選び贈ります。

胡蝶蘭の花言葉は「幸せが飛んでくる」です。
お祝いごとにピッタリな花言葉で、
まさに縁起を担ぎたい商売ごとなどに最適です。

花の形が蝶のように見えることから、
蝶が(この場合はお客さんが)幸せをたくさん運んでくれますようにと、
願いを込めて贈られるようになったのかもしれませんね。

2. お祝いにふさわしい華やかさ

お祝いによく利用される色は白が多いです。
淡い色のピンクや黄色も良いのですが、
白の胡蝶蘭は混じりけのない純白で、
茎の曲線から流れるように花が連なる姿は気品にあふれ、
優美な高級感があります。

3本立てや5本立てで花数が多く、
ボリュームがあるものは豪華で、
お祝いごとにふさわしい見た目の華やかさがあります。

3. 扱いやすく長持ちする

スタンドタイプのフラワーアレンジの切り花と違い、
季節や環境にもよりますが、鉢だとかなり寿命が長く、
1か月~2か月ぐらいの期間、花を楽しむことができます。

水やりは、鉢表面の土が乾いてきた頃に、
少量あげれば良いだけなので世話も簡単です。

そして、根腐れせず葉が元気で生育条件が良ければ、
植え替えたり切り戻しをして、また花を咲かせることだってできます。

直射日光を避け、空調の風が当たらない場所に置けば、
素人でも家庭で何年も花を咲かせることができるはずですが、
弱い苗だと何年も育てるのは難しいようです。

4. 一年中いつでも手に入る

日本の各地で温度管理をした状態で、どこでも栽培ができ、
いつでも花を咲かせた一番良い状態で出荷できるため、
安定して手に入りやすいことも人気の理由です。

そのため、移転祝いだけではなく、
特別な記念日などにも個人で贈られることもあります。
白やピンクの胡蝶蘭の垂れ下がった茎の先をリボンでまとめ、
ハート型にしたものも人気があるようです。

5. 格式や信用度をアピールできる

この会社やお店はどんなところとお付き合いがあるのかが、
訪れたお客さんにも関係性が一目瞭然です。

立派な胡蝶蘭が所狭しと並べられ、
有名企業の社名が記載された立て札がずらっと並んでいれば、
その取引先の顔ぶれで信用度がわかりますし、
会社や店舗の規模や、社長の人望まで窺い知ることができます。

6. 業種に関係なくどこでもOK

胡蝶蘭の良いところは姿形だけではなく、
花の香りがほとんどないところです。

花なのに良い香りがしないなんてと、
思われる人もいるかもしれませんね。

バラやユリなどの香りの強い花は、
その一種類だけを飾るならぜいたくな甘い香りを楽しめて良いのですが、
お祝いごとで何種類ものたくさんの花が集まる場所では、
お互いの香りが主張し過ぎてぶつかることがあります。

花粉がほとんどないのも高ポイントです。
花粉がなく香りが気にならないので場所を選ばず贈ることができます。

まとめ

移転祝いに胡蝶蘭が選ばれるわけを見ると、なるほどと思いますね。

実際、目の前で胡蝶蘭を見ると、その気高い美しさに圧倒され、
目を奪われてしまいます。

高額なのも頷けますが、それでも管理をちゃんとしてうまく育てれば、
何年ももつとしたらコスパは良さそうです。

水やりも一週間に一度程度で構わないので、
今まで鉢植えの植物を買ってもなぜか枯らしてばかりという人にも、
案外向いているかもしれません。

小ぶりのものを自分で購入したり、
友人の引越し祝いに仲間内で贈るのもいいかもしれませんね。