いわゆる貴重品と呼ばれる荷物は、引越し業者に運んでもらうことは出来ません。
これは「標準引越運送約款」にも定められており、業者は依頼されても断ることができます。
貴重品は自分で管理する
現金や有価証券、通帳、貴金属などの貴重品は、
必ず自分で管理するようにしましょう。
荷物に紛れ込ませて万が一紛失した場合には、
業者には一切責任がありません。
またこうした貴重品は、引越し保険などでもカバーされないことが多いので、
保険内容を確認して免責となるものは、
できるだけ自己責任で運ぶようにしましょう。
ペットなどの生き物は運ぶことができない
引越し業者は「荷物」の運搬を扱う業者なので、
「生き物」の運搬は基本的に行うことが出来ません。
そのためペットなどの生き物は運んでもらうことは基本出来ません。
したがって、ペットの引越しの際にはケージなどを用意して自分で運ぶか、
ペット輸送の専門業者などに依頼するようにしましょう。
またペットと同じく「人間」も生き物なので、
原則としてトラックに同乗することはできないことも覚えておきましょう。
原則として観葉植物なども「生き物」に分類される
観葉植物を育てている人は、
引越しの際の輸送手段についても検討する必要があります。
なぜなら植物も「生き物」に分類されるため、
通常の輸送に耐えられないという理由で、基本的に業者は運んでくれないからです。
ただし幹が10センチ以下の庭木などで、事前にしっかり梱包ができているものや、
植物の葉が落ちてもかまわないものであれば、運んでくれる場合もあります。
この辺は各引越し業者によって対応が異なるので、事前に相談してみましょう。
原則として、生き物や植物の輸送については、
引越し業者では専門的な取り扱いはしていません。
希少種などの珍しい植物を育てている場合や、大型の観葉植物などがある場合は、
できれば専門業者に任せた方が安心です。
ガソリンが入った状態の車、バイクなども原則不可
ガソリンが入った車やバイクについても、原則として運んでもらうことはできません。
ガソリンが入ったままの状態では危険物と判断されるからです。
もし業者に輸送を依頼する場合には、専門の業者に依頼するか、
オプションで車やバイクの輸送を行っている引越し業者を探すことになります。
車の場合なら、多少遠方であっても
自分の身の回りの荷物を運ぶことができるという点から、
自分で新居まで運転していくという人も多いと思います。
一方でバイクに関しては、遠方への引越しの際などは、
運べる荷物に限りがあることや、季節や天候によっては長時間の運転が辛いため、
引越し業者に輸送を依頼した方が楽だと判断されるケースが多いようです。
もしどうしても引越し業者にお願いするなら、
まず業者のオプションが利用できるかどうか確認し、
引越し日までにガソリンを使い切ったほうが良いのかなど、
輸送に当たっての条件や注意点などをよく確認しておきましょう。
希望している作業に対応してくれる業者探しのコツ
ここまで、業者が運べないものについて解説してきましたが、
上でも話した通り、業者によってはオプションとして対応してくれる場合もあります。
ですが、このオプションに関してはすべての業者にあるわけではないので、
それぞれ対応してくれるのか確認しなければいけません。
そんな時には一括見積もりサービスが便利です。
一括見積もりサービスは料金の比較をメインとしていますが、
特殊な引越しに対応してくれる業者を見つけるのにも役に立ちます。
たくさんの業者が登録されているため、
こちらのわがままに対応してくれる業者がきっと見つかりますし、
複数の業者が対応してくれる場合は、その料金を比較することもできます。
一括見積もりサイトはとても便利なので、
うまく活用して円滑に引越しを進めていきましょう。