大切な人形やぬいぐるみはどうやって処分したらいいの?

大切な人形やぬいぐるみはどうやって処分したらいいの?

長年大切にしてきた人形やぬいぐるみ。
引越しを機に処分しようと考える人も多いですよね。
問題は処分方法についてです。

人形やぬいぐるみには魂が宿ると言われていて、
簡単に捨ててしまっても大丈夫なのか悩んでしまうことも。
かといって、引越しの際に荷物になるのも困ります。

そこで人形の処分方法についてまとめてみました。

人形やぬいぐるみを捨てる際の注意点

大切にしてきた人形たちを処分する際には、いくつか注意すべき点があります。
安心して処分するためにも、まずは注意点を確認しておきましょう。

人形には魂が宿るといわれている

人形の処分で一番気になるのが、人形には魂が宿るということ。
無下に処分してしまうと、不吉なことが起きてしまうのでは…
そんな不安を抱くのは当然のことです。

目や鼻、口を持つ人形やぬいぐるみには、魂が宿ると言われています。
特に人の形をしている人形には魂が宿りやすく、
処分する際には供養が必要になります。

人形には色々な人の想いが込められます。
作る人の想い、購入する人の想い、使う人の想いなどがこれに当たります。

例えば、五月人形やひな人形などは、
「美しくなれ」という職人の想い、「元気で育ってほしい」という親から子供への想い、
「かわいい、うれしい、楽しい」という子供の想いなど、
本当にたくさんの想いが交錯します。
その想いによって魂を宿らせると言われているのです。

魂が宿りやすい人形

魂が宿りやすい人形やぬいぐるみには、いくつか特徴があります。

  • 日本人形やフランス人形などの人型の人形
  • 職人が手作業で作り上げた一点もの
  • 名前を付けた人形やぬいぐるみ
  • 長い期間話しかけていた人形やぬいぐるみ
  • 代々受け継がれてきた人形

こういった特徴がある人形やぬいぐるみには魂が宿りやすく、
処分する際には注意が必要となります。

魂が宿りにくい人形

人形やぬいぐるみには魂が宿ると言われていますが、
すべての人形やぬいぐるみが魂を宿らせるわけではありません。

  • 購入して間もない人形やぬいぐるみ
  • 目や鼻、口のないぬいぐるみ
  • フィギュアやプラモデル

これらの人形やぬいぐるみは、魂が宿りにくいと言われています。
ただし魂が宿っているか宿っていないかを確かめる方法はありません。
念のため処分の際には気を付けてあげると安心です。

長年連れ添ったものは供養が必要

人形の処分の際には人形供養をすると安心ですが、
全ての人形に供養をするのは大変です。
その一つの目安となるのが、所有していた年数です。

長年連れ添った人形やぬいぐるみは、供養が必要になります。
明確な年数が決まっているわけではありませんが、
数年から数十年連れ添った人形やぬいぐるみは供養が必要と言われています。

逆に購入してまだ数日しか経っていない人形などは、
供養は必要とされていません。

ただし、名前を付けて可愛がったり会話をした人形は、
年数に関係なく供養することがおすすめです。

人形やぬいぐるみの処分方法

では実際に人形やぬいぐるみを処分する方法を見ていきましょう。
人形やぬいぐるみを処分する方法は、大きく分けて4つ。
それぞれの詳細を解説していきます。

神社やお寺で供養してもらう

長年連れ添った人形や、大切にしてきたぬいぐるみなどは、
神社やお寺で供養してもらうことがおすすめです。

神社やお寺では、お経を上げたりお焚き上げをしたりなど、
人形の魂を沈めて安らかに眠れるように導いてくれます。

倉留寺

倉留寺

島根県出雲市にある倉留寺は、各種人形やぬいぐるみの供養を随時請け負っています。
日本人形やひな人形、ぬいぐるみはもちろんのこと、
こけし、だるま、はく製など、幅広いジャンルに供養をしてくれます。

宅配便による供養も請け負っていて、
日本全国どこからでも依頼することができます。

供養料は1,000円~となっています。

公式サイトはこちら

多摩堂

多摩堂

多摩堂は東京都にある供養代行業者です。
供養の依頼を受けた人形やぬいぐるみを、提携先の神社やお寺で供養してくれます。

わざわざ神社やお寺に持って行くのが大変…
引越し準備で忙しくて供養する暇がない…
そんな時に便利な代行業者です。

供養料は500円~となっています。

公式サイトはこちら

メモリアルアートの大野屋

メモリアルアートの大野屋

メモリアルアートの大野屋では、定期的に人形供養祭を行っています。
人形供養祭は、高僧を招いての大規模な人形供養を行い、
さらに僧侶の説法を無料で拝聴できるというイベントです。

開催日が決まっているので、処分したいときにすぐ利用できるわけではありませんが、
タイミングが合えば参加してみてください。

供養料は500円~で完全予約制です。

公式サイトはこちら

リサイクルショップで売る

まだ使える人形やぬいぐるみを処分してしまうのはもったいない…
そんな時はリサイクルショップで売るという方法もあります。

リサイクルショップでは、
日本人形やフランス人形など価値の高い人形を買取してくれるほか、
ぬいぐるみなどもまとめて買取してくれる場合があります。

古い日本人形やフランス人形には、知らない間に価値が付いていることもあり、
思わぬ臨時収入になってくれるかもしれません。
引越しの際に売却する不用品と一緒に査定に出してみましょう。

寄付する

人形やぬいぐるみは、児童施設などに寄付することもできます。
今まで大切にしてきた人形やぬいぐるみを、次に必要としている人に譲り渡すことで、
人形やぬいぐるみたちの魂も浮かばれます。

寄付する先は、児童施設、病院、学校、幼稚園などさまざま。
地域の施設に問い合わせて、寄付できるかどうかを聞いてみましょう。

ゴミとして処分する

特に何も気にしない人や、特に思い入れのない人形などの場合は、
ゴミとして処分することもできます。

引越しの不用品とまとめて処分業者に処分してもらってもいいですし、
地域のごみ収集に合わせて廃棄することもできます。

基本的に人形やぬいぐるみは可燃ごみとして廃棄することができますが、
ゴミ袋に入りきらない大きなものは粗大ごみ扱い、
ビニールやプラスチック製のものは不燃ごみとして廃棄しましょう。

まとめ

人形やぬいぐるみを処分する方法はいくつかありますが、
長年連れ添った人形や、
何となく後で気になりそうな人形などは供養してもらうというのが無難です。

供養してもらうのは手間かもしれませんが、後々ずっと不安に駆られるよりはマシです。
心置きなく安心して処分するために、
魂が宿っていそうなものはすべて供養してもらいましょう。

その他の人形やぬいぐるみは、リサイクルショップや不用品回収をうまく利用して、
後悔のないように処分を進めていきましょう。