海外への引越し費用、注意点

海外への引越し費用、注意点

海外への引越しは国内での引越しとはまったく別の手続きが必要になります。

またこういった引越しに慣れている人はあまりいないでしょうから、
しっかりと業者と相談をして、円滑に引越しができるようにしましょう。

海外への引越しで必要な手続き

海外へ引っ越す場合、多くの特殊な手続きが必要になります。

また手続きの内容によっては、
必要な書類の発行に時間がかかるケースもありますので、
事前にしっかり準備をしておくことが重要です。

下記に必要な手続きを記載しますので、参考にしてください。

1.パスポートの取得

引越し以前の問題ですが、海外への渡航にはパスポートが必要です。

パスポートの発行は、

  • 現住所の都道府県旅券課
  • パスポートセンター

で行なっており、申請後約2週間ほどで発行されます。
またすでにパスポートを所有している人は、その有効期限に注意しましょう。

どれぐらい海外に滞在するかの予定とあわせて、
期限が切れそうなら更新しておくようにしてください。

2.渡航チケットの手配

こちらも当然ですが、航空便や船便のチケットを用意しなければいけません。

こういったチケットは早めに予約しておくようにし、
またその日時にあわせて引越しができるよう業者と相談しましょう。

3.ビザの取得

渡航先やその目的によってはビザが必要になります。

とはいえ、引越しをしなくてはいけないほどの目的であれば、
ほとんどの場合、ビザの取得が義務付けられていますので、
渡航先の国の日本大使館に連絡し、申請を行なってください。

4.市区町村役所での手続き

引越し先の国での滞在が長い場合には、
市区町村への手続きが必要になるケースもあります。

こういった手続きを怠ると、不用な税金を支払う羽目になってしまいますので、
しっかりと相談し、手続きが必要かどうか聞いておく必要があります。

5.国際運転免許証の取得

渡航先の国で車や二輪などに乗る予定がある場合は、
国際運転免許証を取得する必要があります。

取得は運転免許センターか警察書で申請する必要があり、

  • パスポート
  • 運転免許証
  • 証明写真
  • 手数料 2,650円

が必要になります。

なお、国際運転免許証は免許を持っている人であれば、
だれでも取得することができますが、期限は1年間のみ。

また海外滞在中に国内の免許の更新期限を迎えてしまう人は、
延長手続きを同時に行なう必要がありますので注意しておきましょう。

6.各種予防接種

渡航先の国によっては、国内では必要のない予防接種をうける必要があります。

これは特に義務付けられているものではありませんが、
渡航先で病気に感染する危険性を考えると、
確実に必要なことですので、忘れないようにしましょう。

予防接種が必要かどうかは、
外務省の海外安全ホームページなどでも確認できますし、
心配であれば、病院で海外へ行く旨を伝え、確認しておきましょう。

この際、予防接種の種類によっては、
時間を空けて複数回の接種が必要な場合もありますので
スケジュールには余裕をもっておいたほうが良いでしょう。

そのほか、渡航先では歯科治療が保険適用外の場合もありますので、
治療が済んでから渡航するようにしましょう。

また、定期的に薬を服用する必要がある場合は、
渡航期間中の薬を処方してもらっておいたり、
持病がある場合などは海外で発作が起きても適切な処置が受けられるよう、
渡航先の国の言葉で書かれた病歴メモなどが必要です。

引越し料金は詳細な見積もりをしなければ分からない

海外への引越しに料金相場はありません。

料金は渡航先や荷物の輸送方法などによって大きく変動するため、
料金に関しては業者に相談し詳細な見積もりを取る必要があるでしょう。

なお輸送方法は、航空便と船便が主体となっており、
どの国に行くにせよ、船便のほうが圧倒的に安くなっています。

ただし船便は、渡航先によって3ヶ月近くほどの時間がかかることもありますので、
状況に応じて選択するようにしましょう。

また、海外への引越しでは荷物の量が制限されることがあります。

とはいえ、後述するように、海外への引越しは基本的に荷物を持っていかない、
というのがベストですので、さほど気にする必要はないかもしれません。

海外への引越しでは荷物は最小限に抑えよう

海外への引越しには荷物制限などがある場合がほとんどです。

しかしそれ以上に、大型の家具などを輸送するには
かなりの費用がかかることになります。

そのため、海外へ引越しをする場合には、
必要最低限の荷物だけに留めておくというのが一般的でしょう。

また渡航先の国によっては、持ち込めないものもありますので注意が必要です。
例を挙げると、下記のものは多くの国で持ち込みが制限されています。

  • 鉄砲や刃物などの危険物
  • マッチやライター
  • 毒物
  • 麻薬
  • 動植物
  • 生物などの食品
  • 動物を原材料にした加工品
  • ポルノ関連
  • 政治的思想啓発書籍

もちろん、上記のほかにも持ち込めないものはあり、
「シンガポールにはチューイングガムが持ち込めない」など特殊な例もあります。

こうしたことも踏まえ、引越しに持っていく荷物は最低限のものだけ。
必要な家具や家電は現地で揃えるというのが
海外へ引っ越す場合の常識になっています。

この記事のまとめ
  • 海外への引越しには多くの手続きが必要
  • 安さを重視するなら航空便より船便で
  • 荷物はできるだけ持っていかないようにしよう