新居のレイアウトを考える時には、
できる限り部屋を広く使えるように家具の配置を考えると思いますが、
ここでもう一点考えて欲しいのは、家具の配置とカビの関係です。
特に日当たりや風通しが悪い部屋や、浴室などの水周りに面した壁などは、
カビが発生しやすい場所です。
カビは壁紙だけでなく、その内側にも侵食していくので、
退去時にカビが見つかると高い修繕費を請求される可能性があり、
その上健康を害する原因にもなります。
家具は壁から離して設置する
カビが発生しやすい場所に家具を配置するときには、
壁にぴったりつけるのではなく、
少し壁から離して設置すると良いでしょう。
多少でも風通しが良くなることで、
湿気がこもりにくくなり、カビの発生を抑えることができます。
タンスなどの大型家具で壁の一部を覆ってしまうような場合は、
壁と家具の間に防カビシートなどを設置しておくとよいでしょう。
家電品を設置する際は「電気焼け」に注意しよう
テレビや冷蔵庫などの家電品は、
壁に近づけすぎると「電気焼け」が起こることがあります。
電気焼けとは、壁紙が家電品から出される熱で、
日焼けしたように茶色く変色してしまう状態のことを指します。
これは家電品を使用している以上はある程度は避けられない損傷で、
基本的には通常使用の範囲によるものとして、
修繕費を追加請求されないのが一般的です。
ただし壁の素材によっては、壁紙のように張替えができなかったり、
塗り替えが難しいものもあるので、
入居前に壁の現状復帰の基準について、
大家さんなどに確認した方が無難です。
いずれにしても壁の破損は少ないに越したことはないので、
家電品を配置する際にも、あまりに壁に近づけすぎないようにしましょう。