狭い部屋を有効活用!一人暮らしの収納・片付けのポイント

狭い部屋を有効活用!一人暮らしの収納・片付けのポイント

きれい部屋を保つには、物を増やさないこと。これに尽きます。
これ以上のテクニックはありません。

しかし、生活していればどんどん物は増えていきます。

実家暮らしの時と違って、毎日の生活に必要なものは、
すべて自分の部屋で管理しなければいけません。

限られたスペースを有効活用しつつ、
美しい一人暮らし部屋を維持する方法を考えてみましょう。

収納について考えてみる

普段当たり前に使っている「収納」という言葉ですが、
あなたは自分の部屋の収納をどのくらい把握していますか?

最適な収納の大きさは?

いきなり風水的な観点からお話しますが、
中国生まれの風水家相の考え方に基づくと、
家の中で人が普段生活スペースとして使う居室の部分は、陽の気に満ちていて、
普段使わない物を静かに閉まっておく収納スペースは、陰の気の場所と考えられています。

人が気持ちよく暮らすためには、陰と陽の広さのバランスが大切なのですが、
一般的にベストなバランスは1:10だとされています。

住む人の年齢によっても多少変わってきますが、
家全体の10分の1くらいの大きさが収納スペースになっているのが、
一番風水家相ではいいとされています。

あなたがまだ若く、これから社会の中で力強く羽ばたいていこうという人なのであれば、
陽のパワーが強いほうがいいでしょう。

逆に、ある程度社会的な地位があり、何かを成し遂げている人ならば、
陰の気が強いほうが落ち着きます。

これは理にかなっています。なぜなら、まだ若いうちは、
これから手に入れるもののほうが、これまで手に入れたものよりもずっと多く、
そしてずっと大切になるはずだからです。

収納スペースは少なくていいし、ある程度の年齢になれば、
人生の経験と共に大切な資産や思い出の品も増えていくので、
より多くの収納スペースが必要になります。

まずは、自分が今人生でどの地点にいるのか考えてみましょう。

収納の場所を考えよう

当たり前ですが、人に適材適所があるように、
収納にも適材適所があります。

まずは、自分の家のどこにどんな収納があるのか把握しましょう。
基本は、使う場所に近いところにしまうようにすることです。

玄関周り

下駄箱は靴を入れるところですが、大きくスペースが余っている場合には、
普段家の中で使わないものや、
家の外に持ち出す機会が多いものをしまいます。

たとえば、大工道具やスポーツグッズなどです。

居室

一番多くの時間を過ごす居室の収納は、
一番難しいところでもあります。

なぜなら、使うものが多いため、
ついついその辺に置きっぱなしにしたり、
無計画に詰め込んで何がどこに入っているのかが、
わからなくなってしまいがちだからです。

居室の収納は、「入れる」、「使う」、「取り出す」が、
なるべく少ないアクションでできるように配置しましょう。

もちろん、収納のキャパシティを超える物を持たないことが大前提です。

キッチン

当然ですが、キッチンには調理に使うものや食材を収納します。

割れ物や包丁などの刃物は、
いざという時の防災面も考えてむき出しにせず、
扉や引き出しの中にしまうようにしましょう。

また、シンク下のパイプスペースが収納になっている造りが多いですが、
ここは湿気がたまりやすいので、
お米や乾麺などの食材をしまう場所としては不適切です。

食品の劣化はもちろん、虫がわいたり、下手をすると、パイプスペースを伝ってやってきたネズミの餌になってしまうかもしれません。

動線を考えて収納しよう

たとえば明日着ていこうと思っている服や、持っていくバッグ、
友達から借りている本、投函しようと思っている手紙などなど、
近い将来この場からなくなるものってありますよね。

でも、これが汚部屋への大きな引き金になるんです。

「すぐ使うから」と、テーブルの上や床に放置していたものはいつの間にか堆積し、
気がついたら汚部屋のできあがりです。

そうならないためにはどうしたらいいでしょうか?

1日までなら使う場所に置く

明日着ていこうと思っているコートや、持っていこうと思っているバッグなら、
玄関付近にかけておくのは一つの手です。

ただし、この場所はあくまでも翌日持って出るもの限定にしてください。
でないと、帰ってきたときにカバンやコートなどの荷物を置きっぱなしにする、
雑然としたスペースになってしまいます。

使うシチュエーションごとにまとめて置く

メイクをする時に、髪にドライヤーをかけるという人は、
メイク道具とドライヤーは一緒に収納すると、
バラバラに二回取りに行く手間が省けます。

家計簿をノートにつけているなら、
レシート入れ、ペン、計算機は一緒にあったほうがいいですよね。

また、一緒に収納するようにすれば、
使用後の片付けもワンアクションですむので格段に楽になります。

ちょい入れボックスを活用する

ちょい入れボックスとは、郵送されてきた請求書など、
決してなくしてはいけないものを一時的に入れておくための箱です。

乱雑にテーブルの上などに広げていたものを、このボックスに入れる癖をつけるだけで、
見違えるほど部屋が整理整頓されているイメージになります。

そして不思議なもので、乱雑に散らばっているものがなくなると、
なぜか部屋全体をきれいにキープしようというモチベーションも上がるものです。

自分をやる気にさせよう

きれい部屋をキープするのは、元から生まれ持った性格と生活習慣です。

元々散らかっているのが苦手で、
「できるものなら友人の部屋でも片付けたい」と思っている人の部屋は、
汚くなることはありません。

また、整理整頓、掃除のコツを掴み、
生活の中できれい部屋作りが身についている人も、
汚い部屋住人に転落することはないでしょう。

問題は、生まれ持ってのきれい好きでない人が、
どうやって掃除習慣を身につけるかです。

最初は面倒に感じるかもしれませんが、
自分で自分を励まして掃除上手に仕立てあげるしかありません。

モチベーションを上げるコツ

心理学的に、人間にはいくつかの決まった心のパターンがあります。

たとえば、「何かをしたらいいことがあった」という成功体験をすると、
それをすることが好きになります。

また、「火事場の馬鹿力」ではないですが、
追い詰められた時は、自分でも気づいていなかった力が出せるものです。
これらを上手に利用しましょう。

何かの合間にやる

「さあ掃除をしよう」と、気合を入れたほうがいいような気がしますが、
掃除習慣がない人は、なかなかそこまでモチベーションが上がりません。

そんな時は、「さあ掃除するぞ」と意気込むのではなく、
何かをしている合間にちょっとずつ掃除をするようにします。

例えば、朝のコーヒーを飲もうとお湯を沸かしているほんの数分間は、
ステンレスシンクのくすみやシンク周りの拭き掃除、
昨日の料理で使って出しっぱなしの調味料などをしまうにはぴったりです。

他人を招く

これ以上の方法はないと断言します。

友人に汚い部屋を見せられませんよね。
だらしない人、不潔、と思われたら友情にヒビが入ります。
それが恋人ならなおさらです。

どんどん部屋に人を招きましょう。
そして最初は、なるべくきれい好きな人や、掃除上手な人を呼んで、
あなたが気がつかない細かい汚れや掃除の仕方を、
じゃんじゃんアドバイスしてもらいましょう。

せっかく始めた一人暮らしです。なるべく快適に過ごしましょう。
「自分は片付けが苦手だから」と思い込んでいるあなた、
生活習慣は自分次第で変えられるものです。
掃除を生活の中の習慣にしましょう。

あわせて読みたい記事