引越し時のトラブルで破損についで心配になるのが荷物の紛失です。
ただし荷物の紛失に関してはかなり不利な場合が多いため、
未然に防ぐ努力をしておかなくてはいけません。
荷物の紛失は保険の適用ではなく盗難被害になる!?
実のところ、引越し作業中の荷物の紛失は、
ほとんどの場合で保険が適用されないため、注意が必要です。
なぜなら、目に見える荷物の破損とは異なり、
紛失の場合は「そもそも荷物があったのか?」という問題になり、
立証するためには第三者の証言などが必要になってくるためです。
また荷物を中継しないで運ぶ引越しでは、
業者側は「荷物の紛失はありえない」というスタンスを取ります。
このため、紛失をいくら主張しても証拠がなければ、
警察に「盗難被害」として届出をするように言われてしまうでしょう。
上記のような理由から、特に貴重品などの荷物の運搬に関しては、
自分で運ぶようにしたほうが無難でしょう。
紛失でも保険が適用されることはある
先述したように基本的に荷物の紛失に関しては、
その状況から保険が適用されないのがほとんどです。
しかしどの業者でも保険適用の項目の中に、
荷物が紛失した場合の補償は必ず存在しています。
ですから荷物紛失時にしらを切られないために、
こうした項目に関しては事前にチェックをしておきましょう。
場合によっては、引越し作業以前に写真を取っておくだけで
証拠となることもありますので、
万が一のときにも保険が適用されるよう対処しておきましょう。
紛失を防ぐために荷物に番号を振るのが効果的
こうした紛失によるトラブルを最も簡単に、
そして効果的に防止する方法が、「荷物に番号を振っておくこと」です。
引越しまでに荷造りしたダンボールには、
それぞれ通し番号を振っておくようにし、
その上で作業前に作業責任者に、
荷物の量と番号をきちんと確認してもらいましょう。
こうしておけば、紛失の疑いがあったときでも
番号を確認するだけで済みますし、
事前に責任者に確認をしてもらっているため、
なにか問題があれば業者側の過失になります。
とはいえ、紛失があった場合の多くは、
旧居への置き忘れやトラックからの積み忘れがほとんどで、
破損事故よりもよほど発生頻度は低いもの。
業者側もなにか問題があってイメージダウンにつながるのは自分たちですので、
よほど悪質な業者でない限り誠実な対応が見込めるでしょう。
あまり疑心暗鬼になりすぎるのも現場の空気を悪くしてしまいますので、
対策を取るだけ取ったら気軽に構えておきましょう。