マイナンバーの通知カードやマイナンバーカードは、
日常で使う場面がなかったり、ニュースに取り上げられたりしないと、
その存在すらも忘れられがちです。
結婚や引越しのため、
記載されている住所や氏名に変更があったときは、
届け出が必要なのでしょうか?
まだ何となくよくわかっていないという方のために、
ここではマイナンバー制度について説明します。
マイナンバー制度と2種類のカードについて
「通知カード」と「マイナンバーカード」の違いを正確に答えられますか?
うちにあるのはどっちのカード?そもそもどう違うの?と、
2種類のカードの違いがよくわからないという人も多いので、
まずは簡単にそちらの説明をします。
マイナンバーとは
まず、混乱しやすいカードの種別を説明する前に、
肝心のマイナンバーの概要からです。
マイナンバーとは、
日本国民にそれぞれ与えられた12桁の番号です。
その番号ごとに、所得や行政のサービスの需給状況など、
様々な個人情報が一元管理されることにより、
不正受給をなくし、脱税などのない
公平公正な社会づくりをするために設けられた制度です。
どんなときに利用するの?
では、マイナンバーはどんなときに利用するのでしょうか。
- 学生なら、奨学金の申請時やアルバイトを始めるとき
- 就職の際、税金や保険の関係で勤務先へ届け出るとき
- 結婚、育児の際には、出産一時金や児童手当、医療費控除などの申請をするとき
- 退職後、市区町村の福祉や介護のサービスを受けるため、銀行や証券会社資産運用の手続きをするとき
などがあります。
その他、災害の際の支援制度を利用するとき、
生命保険や損害保険の受け取り手続き、
年金給付の受け取り手続きなどにも使います。
通知カードとは
このようにマイナンバーは、
個人が生活する上で様々な場面で使われていくものです。
マイナンバーの提示を求められたときに「わからない」ではすまされません。
そのため、マイナンバー制度の施行にあたり、
一人一人に割り当てられた自分の個人番号、
マイナンバーを知らせるためのカードが「通知カード」です。
世帯別に同居する家族の人数分の異なる番号が記載された、
ミシン目で切り取る紙のカードが、
簡易書留で郵便局から手渡されたはずです。
それがマイナンバーの「通知カード」です。
マイナンバーカードとは
一方、マイナンバーカードとは、
通知カードが送られてきた際のマイナンバーカードの申請書や、
役所に備え付けの申請書により、
マイナンバーカードの発行を申請した人が所有するカードです。
役所に出向いて、暗証番号を設定して受け取った、
ICチップ付きのプラスチックのカードが「マイナンバーカード」です。
必ずしも作る必要はなく、希望者だけが発行を申請します。
表面に住所や氏名、生年月日、顔写真が掲載されることにより、
公的な身分証明書として使用できます。
マイナンバーは裏面に記載されています。
引越して14日以内に手続きが必要
同じ市区町村内の引越しの場合は転居届を、
市区町村外からの引越しの場合は転入届を、
どちらも引越した日から14日以内に市区町村の役所の窓口へ提出します。
そのときに、引越す家族全員の「通知カード」や
「マイナンバーカード」の手続きを同時にすませましょう。
通知カードの手続き方法は
紙でできたマイナンバーを知らせるためだけのカードとはいえ、
住所や結婚や離婚により姓が変わった場合は、
正しいものを新たに記載してもらわなければなりません。
転入届や転居届を提出するときに同時に、
窓口に全員分の通知カードを提出し、
裏面に役所の人に新住所を記載してもらいます。
裏面には、
「記載事項を改ざんしたものは、法律により罰せられます。」と、
注意書きがあります。
自分で新住所を書いて、役所に届けずそのまま使用したり、
修正テープを貼ってその上に記載したり、
二重線で消して訂正印を押し、欄外に記入したり、
自分で手書きしたものを持参して認めてもらったり、
というようなことはできませんのでご注意ください。
マイナンバーカードの手続き方法は
マイナンバーカードの場合も、通知カードの手続き方法と同様です。
引越し日より14日以内に、
転居先の役所の窓口へ転入・転居届を出す際に、
引越した家族全員分を持参し、ICチップと表面に、
新住所や新しい姓名を記載してもらいます。
こちらも通知カードと同様、自分で新住所に勝手に修正してはいけません。
確認してみてください!本当に手元にある?
マイナンバー法が施行され1年が経過した時点で、
全体の約2.8%にあたる約170万世帯に、
通知カードが届いていないということが問題になりました。
マイナンバーはは今後必ず必要になるものです。
受け取ったとばかり思っていたけど、
実はまったく関係のない違うものだった、なんてことがないか、
いま一度確かめてみてください。
郵便局員から直接受け取った記憶はありますか?
通知カードは簡易書留で郵送されるため、
配達員から直接自分で受け取るか、
家族が受け取っているかのどちらかです。
届けたときに家人が誰もいなかったり、子供しかいなかったときは、
配達員が「郵便物等ご不在連絡票」をポストに投函し、
いったん郵便局に持ち帰ります。
郵便物等ご不在連絡票が投函されていませんでしたか?
不在だった場合、郵便局で保管する期限内に受け取りに行ったり、
再配達を依頼すれば再び届けてくれます。
しかし、その「郵便物等ご不在連絡票」そのものを見落としていたり、
何かのチラシと間違って捨ててしまったり、
ということがあれば手元には届いていないでしょう。
また、引越して住所変更をきちんと役所に届け出ていなかった場合も、
住んでいる場所には届きません。
郵便局で預かり、保有期間を過ぎたものは送り主に返送されます。
通知カードは「転送不要」扱いなので注意!
住民票を異動せずそのままにし、
郵便局に「転居・転送サービス」を頼んでいる場合は、
普通郵便なら問題なく届きますが、
封筒に「転送不要」と赤枠で囲ってあれば、
それは転居先には届きません。
第三者が受け取って、不正に利用される心配のある重要な郵便物に対しては、
全てその表示があるはずです。
マイナンバーの通知カードは、まさに「転送不要」の扱いになります。
受け取りも不在連絡票も記憶にない人は、
速かに最終的に住民登録をしている自治体の役所に問い合わせましょう。
通知カードを受け取らないと引越し手続きができない?
転居届や転入届を出す際に、
通知カードやマイナンバーカードがないと引越しの手続きが出来ない、
ということはありません。すでに一人一人に各番号が割り振られているからです。
受け取っていないなら早急に受け取りの手続きをするように促されます。
マイナンバーカードの有効期限はあるの?
マイナンバーカードは子供からお年寄りまで、
あらゆる年代の人が持てるものです。
車の運転免許証やパスポートなどと同様に、
顔写真入りの身分証明書はある程度の期間ごとに作りかえないと、
容姿が変わってしまい、万が一、第三者が不正に利用しても、
本人が利用しても、本人かそうでないかを一瞬で見抜くことは難しいです。
そのため、成人は発行日から10回目の誕生日まで、
成人未満は発行日から5回目の誕生日までに、
更新することが義務付けられています。
両方のカードを持つことはできるの?
通知カードとマイナンバーカードを、同時に2枚持つことはできません。
マイナンバーカードが発行されたら、
マイナンバーカードの受け取りと同時に、
通知カードを窓口で返納しなければなりません。
忘れずに持参しましょう。
両カードとも、引越しをして住民票を異動したら、
それぞれ新住所を役所で担当職員に手書きで記載してもらう必要があります。
後日新たに出直すことがないよう、
転居届や転入届を提出する時に一括して、
全員のマイナンバーの住所変更の手続きを忘れずに済ませておきましょう。
ちなみに、新住所記載面が埋まってしまい、
新たな住所を記載するスペースがなくなったら、
無料で新しいカードを発行してもらえます。
※記事内の手続き内容はすべて執筆時のものです。
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